レスベラトロールは、2011年6月12日のNHKスペシャルで紹介され、サーチュイン遺伝子(通称:長寿遺伝子)を活性化することで注目を浴びた成分です。現在でも、アンチエイジング素材の代表原料として、プラセンタ、コラーゲン、プロテオグリカンなどの美容素材と一緒に利用されています。

高用量より低用量で摂取すべし

レスベラトロールは、そのサーチュイン活性効果について様々な議論され、一時、活性化しないという説まで出ました。
そして、2012年、レスベラトロールの第一人者シンクレア教授らによって、低用量摂取では直接的なサーチュイン活性の増強が起こっても、高用量摂取では直接的にサーチュイン活性の増強が行らない(ただし、AMPKを活性化して間接的にサーチュインを増強する)という報告が行われました。摂取量の概念も大きく変化したのです。サーチュイン活性にとって重要なのは、摂取量であることがわかったのです。

AT, Davis JG, Varamini B, Hafner A, Moaddel R, Rolo AP, Coppari R, Palmeira CM, de Cabo R, Baur JA, Sinclair DA. SIRT1 is required for AMPK activation and the beneficial effects of resveratrol on mitochondrial function. Cell Metab. 2012;15(5):675-90.

低用量摂取でのヒト臨床試験

現在、低用量(30mg未満と定義)でのレスベラトロール摂取は、様々なヒト臨床試験論文が発表されています。少量の摂取でも効果が期待されることが実証されているのです。

Brasnyóら(2011年) Br J Nutr. 2011;106(3):383-9.

2型糖尿の患者に対して10mg(5mg×2回。ハーブ由来)/日で摂取させ、インスリン抵抗値の指標であるHOMA-IR値が有意に低下し、インスリン感受性の改善が認められた。また、酸化ストレスの低減効果も認められた。レスベラトロールの摂取によって、インスリン分泌に関わるシグナル伝達系を改善したものと考えられる。

Magyarら(2012年) Clin Hemorheol Microcirc. 2012;50(3):179-87.

安定冠動脈疾患発症の患者に対して10mg/日で3ヶ月間摂取させ、血管の柔軟性(FMD)や左室拡張機能の改善やLDLコレステロール値の低下などが認められています。

Buonocoreら(2012年) Clin Cosmet Investig Dermatol. 2012;5:159-65.

皮膚老化のある健常な男女に対して8mg/日(ブドウ抽出物として133mg)+ザクロ抽出物(両抽出物由来のプロシアニジン:18.38mg、エラグ酸・プリカラジン:8.75mg)で60日間摂取させ、血漿および皮膚の抗酸化活性が上昇し、皮膚保湿性・柔軟性や皮膚の粗さ、皺の深さ、シミ(褐色スポット)など皮膚老化に改善が認められた。

Tomé-Carneiroら(2013年) Drugs Ther. 2013;27(1):37-48.

プラセボ、ブドウ抽出物(350mg/粒)、ブドウ抽出物+RES(350mg/粒+レスベラトロール8mg/粒)の3つの内容物グループで、慢性冠動脈疾患の患者に対して1年間に渡って試験が実施。前半の6ヶ月では1日1粒摂取、後半の6ヶ月は1日2粒摂取の条件で実施されています。ブドウ抽出物グループでは、前半6ヶ月と後半6ヶ月の両方で、冠動脈疾患の症状改善が認められました。各改善効果を比較した場合、ブドウ抽出物グループよりブドウ抽出物+RES、6ヶ月より12か月時点で高い改善効果が示されました。

浅野ら(2015年) 医学と薬学 2015; 72(7):1261-1273.

健康な成人女性に対して12mg(リンゴンベリーエキス40mg)/日で12週間摂取させ、摂取前と比較して肌弾性の上昇によるハリ改善効果が示された。

栗山ら(2016年) 新薬と臨牀2017; 66: 783 -801 ※弊社原料:赤ワインエキスR5

健康な成人男女に対して20mg(赤ワインエキス末400mg※、OPC:160mg含有)/日で12週間摂取させ、血管の柔軟性の指標であるFMD値が正常値まで回復した。12時間以上のウォッシュタイムを設けた試験であり、持続的な改善効果が示された。

良質なポリフェノールの組み合わせ

レスベラトロールのヒト臨床試験論文では、他のポリフェノール(主にベリー系ポリフェノール)との組み合わせで有効性が示されています。レスベラトロール単体で摂取するより、他の良質なポリフェノールと一緒に摂取した方がより効果が得られやすいのでしょう。

例えば、フランス海岸松樹皮エキス末などの主要な有効成分でもあるオリゴメリックプロアントシアニジン(OPC)などは、赤ワインの主たる有効成分の1つとして知られています。その有効量は、50~150mg/日とされており、赤ワインエキス末などでレスベラトロールを100~400mg/日で摂取すると自然に有効量のOPCが摂取可能です。

二段発酵製法の赤ワインエキスR5

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