ヒアルロン酸の材料として美容の用途でも

グルコサミンから生体内で代謝されるグリコサミノグリカン(以下GAG)は、プロテオグリカンを構成する中心的な存在です。このGAGには、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリンと言ったいくつかのタイプが存在し、それぞれその分布場所や役割・機能には違いがあります。

美容の用途で注目の高いヒアルロン酸もこのGAGのひとつです。ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の2単糖の反復からなる高分子多糖体で、体内では細胞の構造と保水性を維持、コントロールしているといわれています。

甲陽ケミカルでは、乾燥肌の女性を対象に臨床試験を行い、肌の水分量増加と小皺の改善などヒトの肌への効果を確認しております。また、培養皮膚モデルを用いて、皮膚におけるグルコサミンの取り込みとGAGへの変換されることを確認しました。また、紫外線照射による光老化モデルマウスにおける経口摂取での皮膚症状の改善効果を確認し、グルコサミンの投与により皮膚水分量の改善と、皮膚中のコラーゲン量の増加を確認し、グルコサミンが紫外線による肌のダメージを改善する効果がある可能性が示されました。

ヒト滑膜細胞のグルコサミン添加試験では、その濃度に依存してヒアルロン酸合成が高まり、グルコサミンがヒアルロン酸などのGAGの材料として利用されていることが確認されました。

この様に、グルコサミンはGAGのひとつであるヒアルロン酸の材料として利用され、肌の水分量増加、小皺の改善、紫外線による肌のダメージの改善に役立つ可能性があることが確認されています。グルコサミンを、食べて自分で作るヒアルロン酸と塗って増やすヒアルロン酸の材料として美容の用途でもご利用頂ければと思います。

有効性試験の実績

  • 乾燥肌に対するグルコサミン塩酸塩の臨床効果
  • 培養皮膚モデルを用いたグルコサミンの皮膚吸収に関する検討
  • 光老化モデルマウスにおけるグルコサミンの皮膚状態改善効果

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