ケイ素とは
ケイ素は、シリコンとも呼ばれ、単体は灰色の金属光沢がある。金属ではない。地殻では酸素に次いで存在量が多く、その主要構成成分となっている。
薬石と呼ばれる、麦飯石、シリカ石類、黒曜石類の成分の95%以上はケイ素で、特に石英(水晶)には99%以上含まれている。植物では、珪藻やイネ科の植物などに多く蓄積されていることが確認されている。
ただし、ケイ素は、単体では不安定なため、そのほとんどが酸素と結合し、二酸化ケイ素(シリカ:SiO2)または様々な金属と結合し、不溶性のケイ酸塩の形で存在する。二酸化ケイ素は、微細にしても水には溶けず、摂取したとしても、腸から吸収されることはない。
体内では生成されないため、ヒトは植物や動物を摂取することでケイ素を補給することになる。植物(海草を含む)は、大地(土壌)からケイ素を含むミネラル分を根から吸い上げ、茎や幹、種、実を強くし、その保護のためにケイ素を活用。身近な植物ではイネの籾殻に多量に含まれている。動物は植物を餌にすることから、ヒトは肉を食することで間接的にケイ素を摂取することになる。
なお、健康維持や美容のために必要とされる水溶性ケイ素は、ケイ素として1日10~40mg必要といわれている。
美のミネラルと言われる理由
ケイ素は、体内で細胞、臓器、筋肉、骨、髪、爪などあらゆる組織に存在することが確認されている。必須ミネラルではないものの、人には不可欠な元素といっていいだろう。
加齢に伴い減少するため、髪の毛、皮膚、歯、まつ毛、眉毛などの若々しさをキープするには、たとえば配合製品を、塗布や摂取などで補給することが必要と考えられる。
そうすることで、ケイ素を含有する髪の毛、皮膚、歯、まつ毛、眉毛などでのバリア機能強化が期待されるからだ。イメージとしては、水溶性ケイ素がコラーゲンを束ね、エラスチンやヒアルロン酸等を結びつけると考えられている(下図参照)。
こうしたことから、ケイ素は「美のミネラル」ともいわれ、美容業界で注目されている。研究、実験もこれまでにさまざまに行われている。血管動脈をしなやかに形成して動脈硬化を防ぐことやコラーゲンを増殖させ、皮膚の弾力性を保ち関節も守り、特に骨質を改善することなどが報告されている。
イオン化でより速やかに吸収
美容に良いとされるケイ素は、配合製品も多数販売されている。もっとも、その多くが主成分をシリカとする。シリカは二酸化ケイ素であり、前述のように不溶性。たとえ配合製品で摂取したとしても、体内で吸収されず、排出される。
従って、ケイ素を補給するなら、水溶性であることが重要となる。しっかりと体内に吸収されてこそ、その有効性が期待できるからだ。さまざまなタイプの製品も流通しているが、その中でも、ナノイオン化した「水溶性イオン化ケイ素」(特許・商標出願済)は、より速やかに吸収されることが確認されており、注目の製品となっている。
水溶性イオン化ケイ素™
「水溶性イオン化ケイ素」は、長年、炭をはじめとする天然素材の機能性の研究を半世紀近く続ける炭プラスラボが開発した。独自技術によって水晶・竹・もみ殻・湧き水・温泉水などからケイ素を抽出し、安全で使い勝手に優れる「水溶性ケイ素」としてナノイオン化に成功している。
かぐや姫ケイ素・Mt.Fujiケイ素共に、パウダータイプ、液体タイプがある。パウダータイプは1キロから小口販売し、液体品は原則OEMで対応する。
かぐや姫ケイ素
竹からケイ素を取り出して、特許出願済製法で「水溶性イオン化ケイ素」に加工した特別な原料。竹はイネ科の植物であり、豊富にケイ素を含有する。同社は、長年、炭の研究を続けており、竹に関する知見も豊富にある。同製品は、そうした同社のノウハウを結集し、誕生した。
Mt.Fujiケイ素
その名からも分かる通り、ケイ素が豊富に含まれる富士の湧き水から特許出願済製法でケイ素を取り出して、特許出願済製法で「水溶性イオン化ケイ素」に加工した特別な原料。度重なる噴火による玄武岩層(バサルト層)からなる富士山。そこに降り注ぐ、雨水や雪が永い歳月をかけ、玄武岩層の地中に浸み込み、伏流水に。その過程で、ミネラル分が染み出すことで、富士山麓の湧き水には天然水素、天然珪素、天然バナジウムが豊富に含まれる。
実験データ[エビデンス]
水溶性イオン化ケイ素のフィルター通過試験
水溶性イオン化ケイ素1mlに、イオン交換水100mlを加え、1分間攪拌後30分間静置した液を分析。また、同じ状態の液を、200nmのフィルターで濾過した液も分析した。その結果、表のように200nmのフィルターを用いていない(注1)と、200nmのフィルターを用いた(注2)とが、両方ともほぼ等しいケイ素測定値を示した。
このことから、「水溶性イオン化ケイ素」は、ナノレベルの極めて小さいサイズであると考えられる。
皮膚浸透試験
「水溶性イオン化ケイ素」と市販の水溶性ケイ素の比較による浸透試験も行われている。51歳の男性を被験者とし、右前腕内側に、それぞれ塗布。10分後の変化を確認した。
その結果、水溶性イオン化ケイ素のみで、皮膚への残存が認められなかった。美容成分との相乗効果に関する試験も行われている。
コラーゲン生成の相乗効果試験
ヒアルロン酸生成の相乗効果試験
これらの試験結果からも、水溶性イオン化ケイ素が、ケイ素を補給する「美のミネラル」として、汎用性が高い素材であると考えられる。
幅広い展開が期待される
クリームに練り込んだり、歯磨き粉へ配合したり、シャンプー・リンスに配合するなど、パウダー、液体の両タイプがラインナップされており、さまざまな活用シーンが想定される。
サプリメント(食品)や化粧品への配合など、健康・美容分野での幅広い展開が期待できる。
創業者横山功夫氏に聞く
健康・美容に高いポテンシャルの素材
炭素と化学的な類似性があるケイ素について、長年、研究を続けています。地殻の約3割を占める主要成分であり、いわば大地のミネラル。
必須ミネラルではないものの、体内では水溶性のケイ素として、細胞、臓器、筋肉、骨、髪、爪などあらゆる組織に存在することが確認されており、ヒトにとっても重要な物質であることは間違いありません。
植物では、イネの生育に重要な役割を果たしているといわれ、籾殻には多量のケイ素が含有されています。ケイ素のバリア機能によって、耐性を強め、害虫による被害を防いでいるのです。
ヒトにおいても、ケイ素を補給することで、髪の毛、皮膚、歯、まつ毛、眉毛などでのバリア機能強化が期待されます。そこで、ケイ素がより人体に吸収されやすくするため、独自製法で水溶性のケイ素の浸透性を高めたのが「水溶性イオン化ケイ素」です。
各種実験で、皮膚への浸透性なども確認しています。コラーゲンやヒアルロン酸の生成における相乗効果の試験でも良好な結果が得られており、美容素材としてのポテンシャルは高いと考えています。安全性に十分に配慮した特許出願済製法により生産していますので、安心してご活用頂けます。
「水溶性イオン化ケイ素」としては、パウダー(原料販売・製品OEM)、液体(製品OEMのみ)の両タイプをご提供できます。お気軽にお問い合わせください。