ナチュラルアパタイト™

生体親和性は鉱物由来の約3.5倍

ナチュラルアパタイトTMは、ホタテ貝殻や真珠貝殻由来の自然由来のアパタイト(ハイドロキシアパタイト)原料。市販の鉱物由来のアパタイトと比較して約3.5倍高い生体親和性を有する。

アパタイトは「Ca10(PO4)6(OH)2」で形成されているカルシウム成分で、非常に安定した、安全性にも優れた物質。正式名は「ハイドロキシアパタイト(Hydroxyapatite)」で、ヒトの歯のエナメル質の97%、骨の約70%を占める。

このようにアパタイトは歯や骨形成の中心となる物質だ。ハイドロキシアパタイトが脱灰(表面のエナメル質が酸によって溶け出す現象)すると虫歯になるといわれる由縁でもある。

歯の再石灰化

そこで、脱灰への対処法として、外部からの補給が考えられるが、その際、アパタイトの含有割合が多ければいいというわけではない。 ポイントは生体親和性と考えられているが、いかにそれを高めるかは解明されておらず、これまでの課題となっていた。

ナチュラルアパタイトTMは「天然貝殻」をアパタイト化し微粉末化している。 ホタテ貝アパタイト®、真珠貝アパタイト®は海のミネラル分を含んだアパタイトで形成されており、鉱物由来アパタイトに比べ、より生体親和性に優れたアパタイトとなっている。

再石灰化のメカニズム

ナチュラルアパタイトは微小結晶

生体親和性が高いことで、歯の再活性化の速度・質が高いとされる。 歯の脱灰部分へまるでテトリスのようにアパタイトが適切な場所へ収まるイメージだ。 そうやって効果的に歯の再活性化を促進する。これらは実験でも証明されている。

有害物質や汚れを取り除く性質

微小結晶のため、歯の表面の細かい傷にも入り込み再石灰化を促進する。吸着力もあり、有機物質(たんぱく質、アミノ酸、脂肪、細菌等)や、ヒ素、鉛など有害物質を吸着するという性質も持っている。

歯に近い成分のため、歯を傷つけにくく、さらに有機物質などを吸着して取り除くため、歯を研磨せずに歯垢や歯の汚れ、歯周病歯肉炎や口臭の原因菌などを吸収除去することが可能だ。

実験データ

1.生体親和性

質量増加量

ナチュラルアパタイトTMの生体親和性を擬似体液(SBF kokubo溶液)に7日間浸漬した質量の増減から評価した結果、市販の鉱物由来のアパタイトと比較して約3.5倍高い生体親和性を有することが確認された。


2.再石灰化

ヒトの抜歯した歯の表面を酸で軽く脱灰させてから、ナチュラルアパタイトTMで1週間磨いた。その結果、再石灰化による修復が確認された。

EPMA画像

カルシウム含有量

牛の歯の研磨面を酢酸水溶液で脱灰後、ナチュラルアパタイトTM40%と人工唾液の混合液で2週間塗布を行い、試料断面のEPMA画像からカルシウム含有量を算出した。
その結果、再石灰化によるカルシウム含有量の増加が確認されました。

3.吸着試験

真菌(カビ)の一種であるアスペルギルスの吸着試験では、99%以上吸着したことが確認されました。

真菌の吸着試験

ニキビの原因菌であるアクネ菌の吸着除去試験では、99%以上吸着したことが確認されました。

アクネ菌吸着除菌試験

これらの結果から、自然由来のアパタイトは鉱物由来のアパタイトと比べ、高い生体親和性があり、歯の脱灰に対し有用であると考えられる。

2種類のラインナップ

ナチュラルアパタイトTMは「ホタテ貝アパタイト®」と「真珠貝アパタイト®」の2種類をラインナップしている。

貝殻イメージ
アパタイトラインナップ

製品展開

歯の主要な成分であるエナメル質などの構成成分であるアパタイトの性質を活かし、付加価値の高い歯磨き剤として利用することで差別化製品として展開するのがベーシックとなるだろう。

製品展開

他にも、細菌吸着力の高さから美容分野(洗顔石鹸・シャンプー)への活用や、生体親和性・再石灰化力の高さから食品(オーラルケア)への活用など、幅広い用途が考えられる。3種のラインナップの特性をうまく使い分けることで、ターゲットを棲み分けた販売戦略も考えられる。

創業者 横山功夫氏に聞く

健康長寿という、人類の永遠とも言える課題に貢献したい。

炭プラスラボ 創業者 横山功夫

ハイドロキシアパタイトは、骨と歯の強化に優れた素材です。ただし、大量に補給すれば比例して効果が高まるわけではありません。重要なのは生体親和性です。

生体親和性は言い換えればより体に負担を少なく、素材がその機能を発揮できるか。そこでこだわったのが原料です。 ホタテ貝アパタイト®や真珠貝アパタイト®などのナチュラルアパタイトTMは、鉱物由来アパタイトに比べ、生体親和性が格段に高いことがわかっています。

実験では市販の鉱物由来アパタイトに比べ、約3.5倍生体親和性が高く、また、再活性化についても確認されています。

生体親和性については、さらにイオン化することで高められます。イオン化は私が大手飲料メーカーで研究開発プロジェクトに携わり、水素研究を続けてきたプロセスでノウハウを蓄積。 このホタテ貝アパタイト®を主原料にした「イオン化アパタイトTM」もラインナップしています。 より機能性を追求した素材をお求めでしたら、ご活用ください。

人間の寿命はどんどん伸びています。一方で、骨や歯が弱くなり、損傷すると一気に老化が加速するともいわれています。

半世紀以上、美と健康をサポートすることに全力を注いできました。「健康長寿」という、人類の永遠ともいえる課題に貢献したい。その想いが研究者としての私の原動力です。

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